【スプリングセミナーレポート】イラストレーター・ヨシダナツミさんが「好き」を仕事に変える方法を解説。スペシャルライブドローイングも実施!

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イラスト学部

2026年4月、春休み期間中にバンタンゲームアカデミーのスプリングセミナーが開催されました。

バンタンゲームアカデミーの授業はすべて、現場の第一線で活躍するプロフェッショナル講師が担当します。

今回の「スプリングセミナー」では、ASOBISYSTEM所属のイラストレーター・ヨシダナツミさんが登壇。質問コーナーからライブドローイングまで、約2時間にわたって業界のリアルや制作の裏側を余すところなく語っていただきました。

イベントの様子をレポートします!

【1. 講師紹介|ヨシダナツミさん】

ASOBISYSTEM所属のイラストレーター。華やかな色合いと、どこか懐かしさを感じるタッチでピースフルな作品を描くのが特徴。企業コラボ・書籍の表紙・CDジャケットなど幅広く活動中。主な活動実績に
・ポケモン「ポケピース」コンセプトイラスト
・アパレルブランド「FUIUCHI」×「サンリオ」コラボレーショングッズイラスト
がある。

【2. イラストレーターになったきっかけは?】

親が漫画家というクリエイティブな環境で育ったヨシダさん。「小さい頃から母が家で仕事しているのを見ていて、自然と絵に興味が湧いた」とのこと。高校生の頃から絵を仕事にしたいと考えていましたが、周囲のレベルの高さに圧倒されて一度は美大への進学を断念。舞台照明の専門学校に進み、そのまま社会人に。転機となったのは2020年。美術系の友人からの応援を受け、イラストへの熱が再燃。独学でデジタルイラストを描き続け、現在の活動スタイルを築き上げました。

Q. イラストはどのように学びましたか?

ヨシダナツミさん「高校時代は美術部と趣味の両方で描いていて、ペンタブに触れてからデジタルにハマりました。それからはずっと独学です。今、中高生に戻れるなら、講師からデッサンやラフのアドバイスをもらいながらしっかり専門的に学びたいです!」

Q. 壁にぶつかったことは?

「アイデアが浮かばないことがいちばんの壁です。でも、なるべく壁を壁だと感じないようにしています。アイデアが出ないときは、散歩をして景色を見たり、アニメや映画を観たりしてインプットを増やすようにしています」

Q. 絵を描くうえで難しいことは?

「ファンアートを多く描いていたので、オリジナル感を出すのが最初は難しかったです。イラストレーターとして活動するには絵柄の確立が必須だと感じ、高校時代から描き慣れていた自分のタッチを洗練させて、今の画風にブラッシュアップしていきました」

Q. 自分の武器・得意なポイントは?

「リアルな世界観を描くのが得意です。自分の得意な世界観を描いたほうが褒めてもらえることが多く、好きなものを描いて評価につながると、さらに自信が生まれます。ゴールを見据えながら、全世代・老若男女に合う絵を描くことを意識しています」

【3. ライブドローイング「フルーツループ」】

質問を受けながらリアルタイムで作品を制作していただきます。
テーマは、「シリアルを食べている女の子とネコ」。

ザックリとした大ラフから色塗り・清書まで、制作プロセスを見せていただきました。

制作の流れ

・大ラフ(アイデア → ざっくりした構図)
・ラフ(大ラフを整える)
・色付け(肌 → 髪 → 服 → 背景→ ネコ → 背景の模様)
・仕上げ(全体の輪郭 → 毛流れ・シワ・装飾 → 顔<最も時間をかけるパート>→ 消しゴムを使い、線を点線にする)

「ラフは、ほぼ完成に近い状態に仕上げてからクライアントに提出します。こうすることで、後々の修正が抑えられて、スムーズに進行することができます」とアドバイス。

描くときの具体的なポイントは?

① 全身を描くときは頭身とバランスを意識する。また「どう見せたいか」を考え、顔に視線が集まるよう首を細くするなど骨格にも気を配る!
② 動物は、リアルに描かない場合は擬人化の考えを取り入れる。リアルに描く場合は観察が重要!
③ いちばん上のレイヤー(層)にピンクのオーバーレイをかけることで線と背景が馴染み、統一感が出る。

④ 色味(パレット)を保存しておき、そこから調整して使うことでイラスト全体に統一感が生まれる。
⑤ 服や髪はカラフルにしてアニメらしさを演出!

【4. 業界のリアル|Q&A】

Q. 1枚の絵にどれくらい時間がかかりますか?

「1日で朝から夜まで描けますが、1晩おいてから完成させるようにしています。同時進行で2〜3枚ほど進めながら、1日に1〜2枚を仕上げるペースです」

Q. 企業からの案件では、修正はどのくらいありますか?

「ラフ修正ゼロのケースもあります。多くても2〜3回程度で、大きく変わることはほとんどありません」

Q. イラストレーター1本で稼げるようになるまでどれくらいかかりましたか?

「1〜2年かかりました。その間、毎日Instagram投稿を続けていました。1日1枚を投稿し、少しずつフォロワーさんからDMで依頼をいただくように。その後、企業の方々からメールでの依頼が増えていきました。ポートフォリオサイトは持たず、Instagramを作品集として活用しています」

Q. 企業案件で気をつけていることは?

「クライアントさんのリクエストにできる限り応えることです。自分のタッチが崩れたとしても、相手の希望を優先します。依頼に合わせて、その都度柔軟に対応することが大事だと思っています」

【5. 受講生からの質問】

Q. 1日のスケジュールを教えてください!

「午前中に、メールを返信し、昼頃まで集中してイラストを制作します。午後に、散歩などでリフレッシュします。夜は遅くとも深夜1時ごろには就寝します。ASOBISYSTEMに所属してからは、依頼の詳細をやり取りする時間が減り、その分、絵を描く時間にあてることができています。会社のデスクへ行くことは少なく、自宅で仕事をすることがほとんどです」

最後に、セミナー受講生へメッセージ!

「イラストレーターは本当に楽しいです。好きなことを仕事にできているのもありますし、80歳になっても続けられます。一生続けたいと思える仕事です。好きなら、描くことを辞めないでください。とにかく楽しんでください!」

ヨシダナツミさんのトークセッション&ライブドローイングを通じて、プロのイラストレーターがどのように制作と向き合い、キャリアを築いてきたかをリアルに学ぶことができました。「壁を壁だと思わない」「好きなものを描いて評価につなげる」という言葉は、これからクリエイターを目指す受講生にとって大きな励みになったのではないでしょうか。バンタンゲームアカデミーでは、今後もこのような現役クリエイターによる特別授業・セミナーを実施していきます。

IG:@natsumi_color

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