ミドルウェア(みどるうぇあ)
ま行
用語詳細
「ミドルウェア」とは、「高品質なサウンドを高圧縮する」「BGM・音声・効果音を同時再生する」「多彩な演出を施した動画を再生する」といった特定の機能群を備えたソフトウェアのこと。
ゲームをプレイしていると、ほとんどのゲームで「動画を再生する」「キャラクターの口の動きに合わせてセリフを流す」といった共通の機能が必要になる。そうした場面で使う動画/音声再生などの機能は、各ゲーム会社がそれぞれ独自に開発していると手間がかかってしまう。そこで「ミドルウェア」というソフトウェアを開発している企業から、その機能を買ってきて、開発の手間を省くということがゲーム開発の現場では行われている。
ゲーム業界でミドルウェアを開発している企業の代表例としては、CRI・ミドルウェアなど。
また最近では、PC/Mac向けゲーム、ブラウザゲーム、スマートフォンアプリ、PlayStationやWii、Xboxなどの据え置き機、PlayStation Vita、Nintendo 3DSなどの携帯機など、複数のプラットフォームが存在する。ゲーム会社が対応すべきプラットフォームの数がこれだけ多くなると、同じタイトルを複数のプラットフォーム向けに提供する際、逐一、一から作り直していては手間が掛かってしまう。
そこでUnityやUnreal Engineといった統合開発環境、ゲームエンジンを使って3Dグラフィックなどを開発する流れが、ゲーム会社の間で定着してきている。ゲームエンジン上で作成したデータは、ゲームエンジンが「PC向け」「スマートフォン向け」といった具合に自動的に加工してくれるため、より短期間のうちに労力を省いて複数プラットフォーム向けにゲーム開発できるようになる。