仕事の詳細
サウンドクリエイターは映画やドラマ、アニメ、ゲームなどで使用する音楽を制作する仕事。作曲家とは違い、音楽を流す場面に合わせた楽曲を作成する能力が求められる。ストーリーや映像に合わせて作品の世界観・メッセージに合った音楽はどんなものかと考え、ユーザーをより作品に没頭させられる楽曲を作成していく。
業務内容としては作曲だけでなく、作曲家がつくったメロディーラインを編曲していく仕事、完成した楽曲をデータ化してゲームなどで利用できるようにする仕事、ゲーム用の効果音などを作成する仕事などもあり、作曲家よりも業務範囲は幅広い。
就職先としては、アニメ/ゲーム業界以外にも、パチンコ・スロット関連の会社、映像制作会社などがある。また、特定の企業に所属せず、フリーランスとして活動するサウンドクリエイターも多数存在する。
楽器演奏に自信がなくても、作曲やミキシングができる人なら挑戦できる。デモテープをゲーム会社や音楽制作会社に送り、審査が通れば面接に進むのが一般的なサウンドクリエイターを目指すやり方だ。
話題の映画・アニメ・ゲームなどのサウンドを担当できるようになると、サウンドトラックとして自分の手掛けた楽曲が発売されるようになる。サウンドトラック単体での売上も見込めるようになり、サウンドクリエイターとしての腕前が評価されるようになると、フリーランスとしても十分活躍できるようになり、独立して活動の幅を広げていくことができる。
キャリアステップと年収イメージ
例:ゲームサウンドクリエイター
1~3年目:サウンドクリエイター(見習い)
まずは作曲やミキシングに必要なソフトウェアの使い方を習うことになる。
その後、先輩サウンドクリエイターの下でアシスタントとして働き、いくつかのプロジェクトを経験しながら、仕事内容を覚えていく。
年収イメージ : 300万円~500万円
4~6年目:サウンドクリエイター(メンバー)
2~3本のプロジェクトを経験すると、1人前に仕事を任されるようになってくる。サウンドクリエイターとして、音楽監督の指示を受けながら、本格的に仕事を任される時期だ。
「自分が主になって手掛けた作品が、直接ユーザーのところに届いている」ということに、やりがいを覚えるようになるタイミングでもある。
年収イメージ : 400万円~600万円
7~10年目:サウンドクリエイター(スペシャリスト) or セクションチーフ
スキルが認められ、スペシャリストの肩書が付くようになる。また、音楽制作セクションの管理職を打診されることもあるかもしれない。
このころには、自分が関わった作品のサウンドトラックなどもいくつか発売されている。実力が認められるようになると、ゲームの専門学校などから、講師の依頼が来るようになる。
年収イメージ : 500万円~800万円