仕事の詳細
ゲームプランナーとは、ゲームの原案や企画の作成から、品質管理までを担う仕事。ゲームクリエイターや企画とも呼ばれている。
「どんなゲームが売れるのか」と市場を見極める能力のほかに、チーム内にコンセプトを正しく伝えるコミュニケーション能力も必要とされる。
作品の規模によってゲームプランナーの仕事範囲は異なるが、企画書や仕様書の作成(主にPowerPointを使用)、シナリオやデザインの最終チェック(シナリオやスクリプトの作成は、ゲームプランナーが担当することもある)といった現場作業のほか、ディレクターとしてスケジュール調整などの進行管理を任されることもある。
プログラマー、デザイナー、スクリプター、デバッカーなどを経てプランナーへ転身する人も多い。特に恋愛アドベンチャー系ゲームでは、デザイナーやスクリプター出身者も多くプランナーを務めている。
キャリアを重ねてゆくと、ゲーム関係の展示会に出ることも増えていく。さまざまな人との関わるようになり、業界内でも顔が売れやすくなっていく。
キャリアステップと年収イメージ
1~3年目:アシスタント
ゲーム関連の基礎知識を学び、PowerPointの作成方法など、プレゼンテーションや制作進行管理に必要なソフトウェアの使い方を覚えていく。
その後、いくつかのプロジェクトにアシスタントとして配置され、プランナー業務を経験していく。まずはデバッカーやスクリプターとして配属され、そこからプランナーを目指すこともある。
年収イメージ : 300万円~500万円前後
4~6年目:プランナー(メンバー)
本格的に仕事を任されるようになり、小規模な作品ではあるが企画書・仕様書の作成からパラメーターの決定、外注品質チェックまで、プランナーとしての現場業務に責任を持つようになる。仕事の範囲は広いが、その分やりがいも大きく、ゲームの評価がそのまま自分の評価につながる。
外注とのやり取りも多く、労働時間が不規則になりがち。自由裁量制の勤務体系にしている会社もある。
年収イメージ : 500万円~800万円前後
7~10年目:ディレクター
それまでよりも規模の大きいプロジェクトのプランナーを任されるようになる。また、新人の指導も大切な職務内容となる。
それまでの現場仕事をアシスタントとともにこなしながら、ディレクターとして進行管理することになる。代表作ができれば社内だけではなく、社外やユーザーにも「あの作品のプランナーはこの人」と知名度が上がっていく。
ある程度、実績を残せば、ゲームの専門学校などから講師として声がかかることも増えてくる。
年収イメージ : 600万円~1000万円前後
11年目以降:ディレクター or プロデューサー
ディレクターとして現場での仕事にこだわる道以外に、社内で管理職やプロデューサーとして複数のゲームに関わる可能性もある。また、それまでの実績をもって独立し、ゲーム会社を立ち上げる人もいる。
あるいはまったく別の方向性として、プランニングの専門家として発想力トレーニングやチームコミュニケーションについての講演会や講師の仕事が入ってくることもある。
年収イメージ : 800万円以上