ラノベの書き方のポイント!文法や表現力をあげるポイント、構成の作り方まで解説
ラノベ(ライトノベル)を書いてみたいと思ったとき、最初に悩むのは「ラノベの書き方」ではないでしょうか。
表現や描写の方法に特別な決まりはないものの、文章である以上、
基礎文法を知らなければ、魅力ある作品に仕上げることはできません。
そこで、今回の記事では、ラノベの執筆に必要な最低限の知識や表現力を上げるポイント、
ストーリーを作る方法などをご紹介します。
また、ラノベの書き方を勉強するうえで役に立つ、おすすめの本も厳選してみました。
ライトノベルとは?
ライトノベルは、娯楽小説の1種です。
lightとnovelを組み合わせた和製英語であり、ラノベとも呼ばれています。
ライトノベルの特徴
ライトノベルの特徴は、文体が読みやすいことです。
また、萌え絵と呼ばれるかわいいイラストが挿絵に使われていたり、
タイトルの長い作品が多いことも、主な特徴に挙げられます。
一般小説との違い
ライトノベルと一般小説の主な違いでよく言われてきたのは、ターゲット層や題材、ストーリーなどでした。
たとえば、ライトノベルのターゲット層は若年層、題材は学園モノやファンタジー、
現実にはあり得ないような突飛なストーリーとされていました。
一方、一般小説のターゲット層は幅広く、題材もジャンルを問わず、
ストーリーは一筋縄ではいかない凝った展開や人間の本質を表現するようなものと思われていたようですが、
最近ではその境界線が曖昧になってきています。
ライトノベルを書く際に基礎となる文法
ここでは、ライトノベルを書く際に基礎となる文法例をご紹介します。
文法①句点をつける
必ず文末には、句点(。)をつけるようにしましょう。文章を区切るためです。
また、文章の切れ目や、音読する際に息継ぎする部分へ読点(、)を入れてください。
文章を読みやすくするためです。
文法③数字は漢数字を使う
原則的に数字表記は、漢数字(一・二・三)を使います。
二桁の場合は、アラビア数字(10・20・30)、三桁以上の場合は、千・万・億を使いましょう。
文法④鍵カッコの使い方
必ず台詞は、鍵カッコ(「」)で囲います。台詞の中で鍵カッコを使う場合、二十カッコ(『』)を用いてください。
また、鍵カッコの中で句点(。)をつける必要はありません。
文法⑤(…)と(-)は続けて使う
(…)と(-)を使うときは2つ続けて使いましょう。
それ以上使いたいときは2の倍数を目安にしましょう。
文法⑥段落は一文字下げる
段落は、必ず一文字下げて書きます。文章の始まりを意味するためです。
文法⑥一人称での表現を意識する
物語の臨場感を演出するため、一人称での表現を意識してください。
特に、心理描写の場合、一人称での表現が物語を盛り上げてくれます。
文章の表現力をあげるポイント
ここでは、文章の表現力をUPさせるポイントをご紹介します。
文法①擬音を多用しない
擬音を多用すれば、作品が安っぽく感じる場合があります。
小説である以上、できるだけ音も描写で表現するように心がけてください。
ポイント②語尾を意識する
文章の語尾を意識しましょう。
体言止めや倒置法などを使い、同じ意味でも語尾を変えるだけで表現力の幅が広がります。
ポイント③改行は読みやすさを重視
文章を読みやすくするポイントが改行です。
たとえば「地の文ごとに一行空ける」「意味が繋がっているのなら改行しない」など、作品演出の一端として工夫しましょう。
ポイント④「てにをは」を正しく使う
「てにをは」とは、言葉をつなぐ助詞を指します。
たとえば、
・母が本を買ってくれた
の「が」は助詞です。
助詞が変わると、言葉のニュアンスも異なります。
たとえば、
・母が本を買ってくれた←「が」が助詞
・母は本を買ってくれた←「は」が助詞
の場合、前者は母が、後者は本が強調されているように感じるでしょう。
使い方次第で、文章の意味や内容が変わってしまうため、適切に使用しましょう。
ポイント⑤続けて「の」を使う表現はNG
文章の一節に「の」を続けて使うと、読むリズムが悪くなってしまいます。
たとえば、「我が社の来年度の売り上げの大半は新商品で占められるだろう」という文章では、
「の」が3回使用されています。
それを「我が社の来年度における主要売上は新商品で占められるだろう」とすると、
「の」の使用が1回で済むため、文章がすっきりとした印象になります。
表現のパターンは、複数考えられるようにしましょう。
ポイント⑥普段から小説を書く立場で読む
自分が書く立場になって小説を読むクセをつけましょう。
いろいろな描写や書き方を学べるため、文章の表現力をUPさせる参考になります。
ライトノベルのストーリーを作る方法
ここでは、ライトノベルのストーリーを作る方法に触れていきます。
世界観を設定する
作品の世界観を設定しましょう。
たとえば、現実世界や異世界、未来や過去といった物語の舞台になるものです。
世界観にあった世界を構築する
設定した世界観に適した世界を構築してください。
具体的には、国や武器、超能力や魔法など、世界観とのバランスを考慮することが重要です。
キャラを設定する
物語の肝となるポイントがキャラクター設定です。
主人公・仲間・敵、どれも読者を魅了する外見・性格・強さ・思想・境遇などを明確に決めましょう。
プロットを作成する
物語の流れを構成・把握するプロットの作成も重要です。
大まかにいえば、筆者用のあらすじと考えてください。
伏線を入れる
質の高い物語を作るため、欠かせない要素が伏線です。
要所要所に伏線を仕込むことで、回収する際の驚きや感動が物語を盛り上げます。
ストーリー構成を考える際に必要な3つの考え方
ここでは、ストーリー構成を考える際に必要な3つの考え方をご紹介します。
起承転結
起承転結とは、ストーリー展開の手順です。
「起」で何かが起こり、「承」で物語のハイライトまでの道筋を立て、「転」でハイライトを迎え、「結」でクライマックスとなります。
それぞれの分量は 「起10%、承40%、転40%、結10%」が ベストな割合と言われることが多いです。
序破急
序破急も、起承転結同様、ストーリー構成に用いられる表現方法です。
序破急と起承転結を比べると、序に当たる部分が起・承、破が転、急が結になると言われています。
起承転結よりもスピード感があり、その割合は「序10%、破80%、急10%」が一般的です。
ライトノベル作家として活動するために必要なこと
ここでは、ライトノベル作家として活動するために必要なアプローチをご紹介します。
毎日文章を書き続けること
文章を書くことを習慣化してください。
毎日文章を書き続けることで、自分の描写や表現と向かい合うことができます。
1日1,000文字を目安に練習を続けましょう。
賞に応募すること
自分の実力を測るため、賞に応募しましょう。
出版社が募る賞の規定では10万字ほどが一般的です。
何らかの賞を受賞できれば、プロ作家デビューの道も開けます。
書き方を勉強するのにおすすめの本
ここでは、ライトノベルの書き方を勉強するときに最適な本をご紹介します。
おすすめの本①ライトノベルの書き方 キャラクターを立てるための設定・シーン・ストーリーの秘訣(著者:野島 けんじ/出版社:SBクリエイティブ)
魅力的なキャラクターを生み出すために必要な方法を、数多く提案してくれる1冊です。
キャラクターに重要な5要素の設定、行動描写や心理描写はもちろん、
シーンの3要素、物語の基礎、細部の固め方、時間軸の有効活用などをあますことなく学べます。
おすすめの本②すごいライトノベルが書ける本 ~これで万全! 創作テクニック(著者:西谷史・榎本秋/出版社:総合科学出版)
ライトノベルの書き方を実践的に勉強できる良書です。
文章の技術力や描写力を鍛えるため、主語・述語・修飾語の使い方、比喩表現、文末への配慮など、
創作に必要なポイントやテクニックをひとつひとつ丁寧に、わかりやすい言葉で指南してくれます。
おすすめの本③新・ライトノベルを書きたい人の本(監修:ライトノベル創作クラブ/出版社:成美堂出版)
ライトノベルを書いたことがない初心者向けの本です。
ライトノベルを書く目的からはじまり、執筆に必要な基礎文法や知識、
作品のテーマ選び、キャラクター設定やプロット作成など、幅広くサポートしてくれます。
推敲の方法や課題・小ワザ集の掲載も嬉しいポイントです。
ラノベ作家を目指すためには
ライトノベルは、自分が思い描く世界を自由に執筆できる作品です。
しかし、文章を書くうえで基礎文法や知識、各種設定や構成、描写・表現など、
求められる文章力は、一般的な小説と変わりません。
文章力を養うためには、とにかく書くことです。
執筆量を増やすことで、自分の長所や短所が明確になり、傾向と対策も見えるようになってきます。
本格的にライトノベルづくりを学びたいなら専門学校がおすすめ
本格的なライトノベル作成には、基礎知識や高度なスキルが必要です。
そこでおすすめなのは、やはり専門学校で学ぶことでしょう。
専門学校では、個人のレベルに合わせて知識を身につけることができるうえ、
講師の添削により、着実かつスピーディーにスキルアップすることができます。
同じ夢や目標を持った仲間たちと切磋琢磨することで成長できるのも、専門学校の大きな魅力のひとつです。
ライトノベル作家を目指すならこのコース
ライトノベル作家を目指す場合、バンタンゲームアカデミーの以下のコースがおすすめです。
どのような作家を目指したいのか、自分が思い描く将来像にあわせて、最適なコースを選ぶようにしてください。