ゲームの作り方は?ゲーム制作の手順や注意点を分かりやすく解説
ゲームは初心者でも無料で制作できると知っていますか?そこでゲームの作り方の手順をご紹介。さらにゲーム制作で必要となる知識・スキル、機材、注意点などもまとめ、役立つツールについてご紹介していきます。
ゲームは初心者でも無料で制作できる!
ついつい夢中になるスマホゲームやブラウザゲーム。自分だけのオリジナルのゲームを作りたいという方も多いのではないでしょうか。そんなゲーム制作は、初心者でも無料で始められます。まずはシンプルな操作のゲーム作りから始めてみましょう。
ゲームの作り方の手順
基本のゲーム制作について、5つのステップごとにご紹介します。
ステップ①仕様書を作る
ゲーム制作の最初のステップは、ゲームの仕様書を作ること。仕様書とはゲームの設計図と言えるもの。ゲームのストーリーはもちろん、どんな内容で楽しめるゲームなのか、次のような内容を決めていきます。何も知らない人が見ても、この仕様書でどんなゲームなのかわかる内容にするために以下の点を決めておくと良いでしょう。
- ゲームに登場するキャラクター
- スタートから終了までの場面の数
- 各場面の画像、ボタンなど
- 音楽や効果音を鳴らすタイミング
ステップ②制作に必要なツールを準備する
スマホゲームかPCゲームか、自分が作りたいゲームのプラットフォームにあわせて制作用のツールを準備します。スマホゲームなら、AndroidまたはiPhone用アプリというように、自分が作りたいゲームにあわせて、ツールを用意しましょう。
ステップ③画像・音声などを準備する
ゲームの中で使用する画像や音声素材などを、あらかじめ準備します。ゲームの場面ごとに素材を集めることもできますが、そうするとゲーム制作の進行が思うように進まなくなるもの。必要となる音声データなどは、最初にまとめて用意しておいた方がスムーズに制作しやすくなります。
ステップ④プログラミングする
必要な下準備ができたら、プログラミングを行います。仕様書を見ながら、各場面でどんなふうにキャラクターを動かしていくか、自身の頭で思い描いたイメージを画面上で表現していきましょう。
ステップ⑤テストプレイする
プログラミングが完了したら、次はテストプレイを行いましょう。実際にプレイしてみると、キャラクターが想定とは異なる動きを見せたり、音声が鳴るタイミングが違ったりするかもしれません。そんなプログラムのバグがないか確認し、バグを見つけたらデバッグを行っていきましょう。プレイのスタートから最後まで、問題なくゲームを進められるようになったら、ゲームの完成です。
ゲーム制作に必要な機材
ゲーム制作には、それほど特別な機材は必要ありませんが、次のような機材があるといいでしょう。
高性能PC
ゲーム制作になくてはならないのが、PCです。プログラミングを行うため、高速で処理を行える方が効率的に制作を進められます。またゲームに必要な画像や音声データも多く必要になるため、それらを保存できるようにメモリ数が多い方がおすすめ。PCのスペックとしては、8GB、Core i5、ストレージ256GB程度あるといいでしょう。
ゲームエンジン
ゲーム制作に便利なのが、ゲームエンジンです。これはゲーム制作に必要となる機能があらかじめ準備されているソフトウェアのこと。ゲームのジャンルを問わず、さまざまなゲーム開発に使えます。有名なゲームエンジンには「Unity」と「Unreal Engine」などがあります。
ゲーム制作ツール
さらに特定のジャンルに特化したツールとして、「RPGツクールMV」や「SMILE GAME BUILDER」などがあります。初心者ならこのような 制作ツールを利用してもいいでしょう。
ゲーム制作に必要な知識・スキル
次に、知識やスキル面でゲーム制作に必要となることは何かご紹介しましょう。
知識・スキル①プログラミングスキル
ゲーム制作で必要になるのが、プログラミングです。プログラミングせずにゲーム制作できるツールもありますが、よりオリジナリティあふれるゲームを作るならプログラミングのスキルは欠かせません。自分が思い描いていたようにキャラクターを動かし、どんなタイミングでどんな風にキャラクターを反応させるかは、プログラミング次第。もしプログラミングしても、思うように動かなかったときは、なぜこのコードでは想定通りにならないのか追及して、柔軟に対応していきましょう。
知識・スキル②企画する力
作ったゲームが面白いか、そうでないかは、最初にゲームを企画するときの力にかかっています。だからゲーム制作には企画力も大切。ゲーム制作に関する企画力を伸ばしていくには、世の中にはどんなゲームがあって、人気を呼ぶゲームはなぜ人が面白いと思うのか考えていくことが重要です。さらに今、どんなゲームが流行っているかといったことにも目を向けるといいでしょう
ゲーム制作の注意点
失敗しないためにも、ゲーム制作を行うときは次のことに注意しましょう。
注意点①最初から難易度の高いゲームを作らない
ゲーム制作に慣れていくためには、まずは簡単でシンプルなゲームから始めるべき。複雑で長編になるような難易度の高いゲームにすると、途中で挫折してしまいます。
注意点②画像・音声データはフリー素材を使う
画像や音声データには著作権があるもの。だから、ゲームで使用する画像や音声データを無断で使用すると、損害賠償などの問題に発展するリスクがあります。著作権の発生しないフリー素材もたくさんありますから、それらを使うなどしましょう。
注意点③最初から課金制にしない
「ゲームをつくってお金を稼ごう」と思う方もいるかもしれませんが、課金制にしてゲームにバグなどが発生すると、金銭がからんだトラブルになりかねません。まずは純粋にゲーム制作を楽しむことから始め、慣れてきてから課金などを考えるといいでしょう。
ゲーム制作に役立つツール
ゲーム制作に便利なツールをいくつかご紹介します。
ツール①Unity
ユニティ・テクノロジーズが開発しているゲームエンジンで、世界中で利用されています。金額の制限がありますが、無料版もあるため初心者に特におすすめです。
ツール②Unreal Engine
高性能なグラフィックを楽しめるのが、こちらのゲームエンジン。Windows、Mac、PlayStation、iOS、Androidなどのプラットフォームに対応しています。
ツール③Scratch
マウス操作だけで、画面を見ながら直観的に操作していけるツールのため、初心者に使いやすいと評判。小学校の教材としても使われているそうです。
本格的なゲーム制作がしたいなら専門学校で学ぶのがおすすめ
ゲーム制作は初心者でもできるもの。でも、自分で考えた理想の形にゲームを作っていくためには、それなりの専門知識やスキルが必要になっていきます。そこで、専門学校で学ぶことを考えてみましょう。
独学
- メリット:お金がかからない
- デメリット:個人のレベルや知識に頼るところが大きく、上達に必要以上の時間がかかったり癖がついてしまうことも
専門学校で学ぶ
- メリット:その分野の知識・経験がある方に教わり添削もしてもらえるため、上達がスムーズ
- デメリット:習い続けるには一定のお金がかかる
ゲーム制作に必要なスキルを独学で身につけることもできますが、それなりの時間がかかり、正しい知識を習得できるかは不明です。その点、専門学校は実践的なカリキュラムが組まれているため、それに沿って正しい知識を効率的に学べます。
ゲーム制作にチャレンジしよう
自分だけのオリジナルのゲームを作れたら楽しいもの。そして、そんなゲームを「面白い」と言ってくれる人がいたら、さらに嬉しいものです。無料で使える制作ツールなどがたくさんありますので、ゲームに興味がある方はぜひゲーム制作にチャレンジしてみるといいでしょう。
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