CGアニメの作り方は?作成手順やポイント、おすすめを解説!
世界中で多くの作品が制作されているCGアニメ。
日本でも、CGアニメが次世代アニメの主流になるともいわれています。
CGアニメとは、一体どのように制作されているのでしょうか?
そこで今回の記事では、CGアニメの作り方を解説します。
また、2Dアニメとの違いや3DCGアニメの具体的な作成手順などを分かりやすくご紹介しながら、
おすすめの3DCGソフトもチェックしていきましょう。
CGアニメとは?
CGアニメとは、computer graphics(CG)技術を用いたアニメーションのことです。
コンピューターで動画データを制作するため、手描きのセルアニメよりも、
圧倒的に滑らかで美しい映像表現ができるようになりました。
特に、キャラクターを作り出す場合、
人間の動きをコンピューターへ取り込むモーションキャプチャーという手法を使えば、
実写に近いリアリティのある動きや表情を描写することができます。
また、コンピューター上で作画をおこなうことから、画の修正やコピーなども比較的簡単に対応することが可能です。
2Dアニメと3DCGアニメの違い
従来のアニメ作品は、セルと呼ばれる透明シートに直接画を描き、それを何枚も重ねることで動画にするという制作方法でした。
これが2Dアニメ(セルアニメ)です。
2Dとは「縦・横の2次元(平面)世界」を意味した2DIMENSIONSの略になります。
大きな特徴としては1秒間に撮影できる静止画像の量を指すコマ数が、
高品質のアニメ作品であっても24コマと制限がある点です。
2Dアニメの制作には、膨大な時間と労力が必要になりますが、手描きならではの独特な世界観や風合いが表現できます。
一方の3DCGアニメとは、コンピューターを使って3Dオブジェクトをモデリングやレンダリングし、
その動きをプログラミングすることで動画にする制作方法です。
3DCGの3Dとは「縦・横・高さの3次元(立体)世界」を意味した3DIMENSIONSの略になります。
3DCGアニメでは、作品の基礎となるモデルやモーションを作り出すことで、
リアリティ溢れるアニメーションを製作することが可能です。
初期コストが割高になるものの、同一素材を使い回せるため、
動画の構成や修正、データ生成などが楽であり、ランニングコストも安く押さえられる点が大きな特徴となります。
3DCGアニメの具体的な作成手順
1. CG化したい物の三面図を作成
最初に、CG化したい立体物の三面図を作成します。
三面図とは、キャラクターなどを正面・背面・横から描いたイラストです。
3方向からの寸法、立体物としてのバランス、CGのテイストなどを意識しながら描きましょう。
2. CGツールでモデリングする
次の工程は、CGツールでおこなうモデリングです。
三面図のイラストをX軸とZ軸に配置し、立体的な下絵となるポリゴンを作成します。
ポリゴンとは、立体の表面を形作る小さな多角形データのことです。
3. ポリゴンに色を塗る
単一色であるポリゴンに、色を塗っていきます。
ここでの作業は、テクスチャーと呼ばれるキャンバスを使い、
立体物を本物のように見せるため、質感・模様・凸凹などを表現することが重要なポイントです。
4. リギングで骨を作成
動く立体物の場合、リキングによる骨の作成が必要です。
リキングで骨を作ることによって、立体物の動きが滑らかになり、現実味のある3DCGが作れるようになります。
不自然な動きにならないため、慎重な作業が求められる工程です。
5. スキニングでモデルと骨の関連付け
ここでの工程は、モデル(ポリゴン)と骨を関連付けるスキニングをおこないます。
骨の動きとモデルの動きを違和感なくリンクさせるためです。
どこか不自然な動きがあれば、再度リギングで調整する必要があります。
問題なければ3DCGデータの完成です。
6. レンダリングで出力する
最後に3DCGデータをレンダリングで出力します。
レンダリングとは2Dの静止画や動画として利用するため3DCGデータの情報を書き出す作業です。
レイトレーシングやスキャンラインなどの方式があり、どれも膨大な時間が必要になります。
3DCGを作成する際のポイント
ポイント①数をこなしていく
3DCGを作成する場合、最初は「完成させること」を目標にしてください。
完成度が低くても作り続けていくことで、制作工程やソフトに対する造詣が深まるからです。
数をこなしていけば、自分の長所や短所を把握できるため、知識や技術を磨くことができます。
ポイント②観察力を身につける
3DCGの魅力は、リアリティ溢れる自然で滑らかな動きにあります。
現実世界と比較しても違和感のないキャラクターの絶妙な動きや表情を再現するためには、
物理的・慣性的な法則を理解しなければなりません。
そのためにも、常日頃から人や動物などの動きをチェックする観察力を身につけてください。
ポイント③最適な環境作り
3DCG作成の際、同時にいくつものファイルを使うことから、
処理速度が速く容量の大きいハイスペックなパソコンを用意しましょう。
また、統合型・特化型、有料・無料など、
自身のスキルや目的にあったソフトを選ぶことも3DCGを作成するための重要なポイントです。
ポイント④探求心を忘れない
探求心を忘れないことも3DCGを作成する際の重要なポイントです。
新しい映像作品や映像技術の情報、クリエイターのSNSなどをこまめにチェックし、
自分のモチベーションアップやブラッシュアップにつなげるため、感性のアンテナを張るようにしましょう。
おすすめの3DCGソフト
Blender
完全無料で使える3DCGソフトの決定版がBlenderです。
モデリング・リギング・レンダリングなど、基本機能がすべて搭載されており、
アップデートも頻繁におこなわれています。
高機能のため、初心者では扱いづらいソフトですが、Blenderがあれば、フル3DCG作品の制作も可能です。
Smoothie-3D
Smoothie-3Dは、初心者向けの無料3DCGソフトです。
自分の好きな写真から3Dモデルを作れるため、簡単に3DCGを作成することができる点が初心者の人気を集めています。
また、サイト上でのシェアも可能となっています。
Metasequoia
初心者でも扱いやすい直観的な無料3DCGソフトがMetasequoiaです。
動作が軽いうえに5角形以上でのポリゴン作成も対応できるため、幅広いモデリングが可能となっています。
比較的スペックの低いパソコンで使える点もMetasequoiaの特徴です。
CGアニメを作るためには基礎知識と高度なスキルが必要!
CGアニメは、コンピューターで動画データを作成するアニメーションです。
セルアニメでは難しい実写のような映像表現も可能となりました。
しかし、CGアニメを制作するためには3DCGに関する幅広い知識や最新ツールの操作技術などが必要になってきます。
本格的にCGクリエイターを目指すならば、専門学校で基礎知識や高度なスキルを学びましょう。
専門学校では、実践的な3D制作スキルの習得をはじめ、
チーム制作、企業連携カリキュラムなどを体験し、企業に求められる現場対応力が身につけられます。
本格的にCGアニメづくりを学びたいなら専門学校がおすすめ
本格的なCGアニメを制作するためには、専門的な知識やスキルを習得しなければなりません。
そこでおすすめなのは、やはり専門学校で学ぶことでしょう。
専門学校では、個人のレベルに合わせて知識を身につけることができるうえ、
講師の添削により、着実かつスピーディーにスキルアップすることができます。
同じ夢や目標を持った仲間たちと切磋琢磨することで成長できるのも、専門学校の大きな魅力のひとつです。
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