現役プロフェッショナルが伴走するから、自然と成長できる。 「KADOKAWA FAV VANTAN」コーチ・選手クロスインタビュー
目次
1. 現役プロが教える。技術も敬語も身につく環境
2. 一度不合格になった。でも再度チャンスが巡ってきた
3. 「お父さん」と「友達」。ふたりのコーチとの距離感
4. FPS未経験でも、チャンスはある
バンタンゲームアカデミー名古屋校に通う高等部3年で、「KADOKAWA FAV VANTAN」で活躍するTaka選手。
「KADOKAWA FAV VANTAN」とは、KADOKAWA Game Linkageが運営するプロゲーミングチーム「FAV gaming」のVALORANT Youth部門のチームです。
一度はトライアウトで涙をのんだTaka選手に、どのようにして再びチャンスが巡ってきたのか?本人の声と、福岡校講師のjoghurtさん、東京校講師のNoaさんという現役プロフェッショナルであるおふたりのコーチの視点から、バンタンゲームアカデミーのリアルに迫ります。
1. 現役プロが教える。技術も敬語も身につく環境
――まずは、普段の指導について教えてください。
joghurtさん:2025年4月からバンタンゲームアカデミー福岡校で教えています。実際に会って教えると、講師とメンバーも仲良くなれるし、上達が早いですよね。ほかのスクールにないのは、専門部生(高等学校卒業後の課程)も高等部生(高校生)も合同で授業を行うこと。専門部生は年下の子に教えることで言葉を選んで話すようになるし、高等部生は年上の人に礼儀を持って接するようになる。今まで「です・ます」も使ったことがないような子たちが敬語を使えるようになったりして、環境としていいなと思います。
Noaさん:自分は、オンラインの子たちをメインに指導しています。教えるときに気をつけているのは、自分から意見を言いすぎないこと。教わる側だったときの気持ちを考えると、受動的にきた助言って頭に残りづらいなと思うので。もちろん、基本的なことは伝えますし、聞かれたらちゃんと答えます。ただし質問がない限り、細かく言いすぎないように心がけています。
――バンタンゲームアカデミーのどんな点に魅力を感じていますか?
Takaさん:プロチーム・NORTHEPTIONで活躍してきた方が来てくれたりと、有名なプロが教えに来てくれます。いちばんいいのは、人脈ができること。バンタン内でチームを組む練習試合でも、自分では分からなかった戦術面の視点を教えてもらっています。
――バンタンゲームアカデミーでの生活はいかがですか?
Takaさん:面白い人がいっぱいいるので、人間関係は楽しいです。校舎は日曜以外ほぼ開いているから、ゲームしたいときに友達とも思い切りゲームができる、良い環境だと思います。分からないことがあったらコーチや友達に相談して、どんどん上手くなっていけます。
N高の勉強も基本オンライン学習なので、好きなタイミングでできるのが気に入っています。スクーリングには年2回ほど行って、毎年12月頃にテストを受ける形です。
2. 一度不合格になった。でも再度チャンスが巡ってきた
――Takaさんは、加入までに一度悔しい経験をしたそうですね。
Takaさん:トライアウトのとき、やりながら「あ、やばいな。これ落ちるな」って思っていました。名前を知っている人も参加していたから、その人に負けた感覚で、めっちゃ悔しかった覚えがあります。そこからは1日にランク(ランクマッチ)を5回以上やるとか、ランクをやらなくてもゲームに触れる時間を増やす。8時間くらいは練習する、っていう感じでした。
joghurtさん:当時、入りたい子を全国のバンタン生から集めてトライアウトをする企画があったんです。全国選抜で10名を選び、そこから5名に絞って、最後に現役のFAV gaming選手と対戦して合格者を決める流れでした。Takaは上位10名に選ばれたんですけど、実力は10名の中で6、7番目くらいで、最終の5名には入れなかったんです。でも「エイムのセンスも動きのセンスもある。まだ自分の中の軸が定まっていないから、うまくいってないだけだな」と思ったのを覚えていて。それに、バンタン生とは定期的にスクリム(練習試合)をしているので、トライアウトの後もプレイを見る機会があるんですよ。一発勝負で「落ちたら終わり」ではなくて。メンバーが抜けるタイミングで、「名古屋校にTakaっていう子がいる」と思い出して「Takaを見てみようよ」という流れで加入が決まりました。時間が経って「良くなっている」ということは結構あるので、本当に諦めずに努力してほしいなと思います。
Takaさん:声がかかるとは全く思っていなかったから、本当にびっくりしました。
――コーチとして、選手のどこを見ていますか?
Noaさん:うちのチームの場合は、コミュニケーション面や人間性の部分を大事にしています。「おおー」「ほうー」みたいな相槌ひとつにも気遣いを感じるスキルってあるんです。「この子は社会人になってもいけるな!」っていう社会性も、感覚的に判断していますね。
3. 「お父さん」と「友達」。ふたりのコーチとの距離感
――Takaさんから見て、おふたりはどんな存在ですか?
Takaさん:joghurtさんはお父さん。ハッキリとものを言ってくれて、一人ひとりを見るのが上手いです。Noaさんは普通に友達みたいな感覚です。プレイ中もめっちゃ喋るし、ラウンド前の15秒とか30秒の間で考えて、味方を動かせるスキルはすごいなって思います。
joghurtさん:なんやかんや、Takaはちゃんとしているよね!練習中は「ウヒョー!」とか騒いでいることも多いけど(笑)。
――上達が早いメンバーの共通点は?
Noaさん:自分から聞きに来る姿勢というか、取り組み方が違いますよね。質問も具体的に聞いてきてくれるし、言ったことをちゃんと実践してくれるのは、結構大きいです。
4. FPS未経験でも、チャンスはある
――最後に、プロを目指すメンバーへメッセージを。
Noaさん:自分は、FPSをちゃんとやり始めたのが周りのプロゲーマーに比べると遅い部類だったんです。そこから2年くらいでプロという立ち位置になったので、FPSをやったことがない人でも、チャンスは必ずあります。経験者のアドバンテージは絶対ありますが、質と量をちゃんとこなせたら、間に合うと思いますね。
あとは、見てもらってやっとスタートラインに立てる世界なので、どこかで見られる機会があることがすごく大事。KADOKAWA FAV VANTANのトライアウトは、すごく良い機会だと思います。
Takaさん:高校生のうちにやっておくべきことは、とにかくゲームすること。あとは、生活リズムを整えることが大切です。
joghurtさん:たくさんゲームして、刺激を受けてください。
誰でもチャンスがある業界なので、分からないことがあったらコーチにたくさん聞いて、自分の武器を見つけてもらえたらなと思います。
【PROFILE】
joghurt(ヨーグルト)さん
KADOKAWA FAV VANTANコーチ/バンタンゲームアカデミー福岡校講師
レインボーシックスシージの競技シーンでコーチとしてキャリアを積み、Sengoku GamingやGuts gamingなど国内チームの指導を歴任。FAV gamingのVALORANT Youth部門には発足初期からメンバーを引率し、「VANTAN FAV gaming」時代からコーチとして若手の発掘・育成を牽引してきた。現在はKADOKAWA FAV VANTANのコーチと福岡校講師を兼務し、次世代プレイヤーの育成にあたっている。
Noa(ノア)さん
KADOKAWA FAV VANTANコーチ/バンタンゲームアカデミー東京校講師
FAV gamingのVALORANT Youth部門に選手として所属し、在籍中からバンタンゲームアカデミー在校生へのコーチングを担当してきた。ユースチームはコミュニティ大会で優勝を含む好成績を収めてきた。選手からコーチへ転身した経歴を持ち、現在はKADOKAWA FAV VANTANコーチと東京校講師を兼務。メンバーと近い距離でのわかりやすい指導が持ち味。
Taka(タカ)さん
KADOKAWA FAV VANTAN所属/バンタンゲームアカデミー名古屋校 高等部3年
バンタンゲームアカデミー名古屋校の高等部3年にして、KADOKAWA FAV VANTANで活動するVALORANTプレイヤー。一度はトライアウトで涙をのんだが、定期的に行われているバンタンとのスクリムで注目され、2026年2月、に加入した。学業と競技を両立しながら、プロの舞台を目指して研鑽を積んでいる。