東京校中目黒1号館で行なわれたNumb講師、Retloff講師によるトークセッション。
プロゲーマーやストリーマーなどを目指すメンバーたちが参加する体験授業の一環です。
Numb講師とRetloff講師はともにプロゲーマーの経験があり、同じメンバーとしてプレイしていたこともあります。
当日はNumb講師によるお話を中心に、Retloff講師の掛け合いのもとで進行していきました。
Numb講師は、小学生からゲームが生きがいで、大学2年生のときに誘われてプロゲーマーに。3年間のプロゲーマー生活を経て、FAVgamingのマネージャーとしてVALORANT発足時からチームを立ち上げ、これまでの経験や知識をもとにサポート。大会の企画・運営も行ないました。
Retloff講師は、14歳のときにPCゲームをスタート。
高校に行かずにプロの道を目指しますが、18歳までにプロにはなれず、19歳で高認試験を受け、大学へ進学。
システムエンジニアを経て、2020年7月よりプロゲーマーに。
現在はVALORANTの日本公式キャスターとして解説を担当。
当スクールでも講師をしています。
自己紹介とともにこれまで歩んできた道についてもお話され、これから業界を目指す方々にとっても参考になるお話です。
「プロゲーマーは厳しい道で、30人いたら3人がなれるわけでもない」とNumb講師。
プロゲーマーを目指すなかで、通っていた大学は辞めずに、休学という選択をし、マネージャーになったあとに復学しました。
Retloff講師は夢を追いかけ、高校に行かない選択をします。
当然ながら両親の大反対があったそうですが、その後いったんは夢を諦めることとなります。
しかし6年後、会社員として働いていたときに「トライアウトを受けてくれ」と連絡があり、プロゲーマーになるチャンスをつかみます。
「プロゲーマーになったらどんなメリットとデメリットがあるのかを考えてみてください」と、参加者に投げかけたワークショップ。
メリットは、さまざまな人と出会う機会が増えること。
デメリットは、周りの人に対してのプレッシャーがかかる、ストレスがあるなどといった意見が参加者から出ました。
そのメリットやデメリットに同意しつつ、「応援してくれている方がいて、その期待に応えられないことは、プレッシャーになりますね」とRetloff講師。
Numb講師の答えとして「好きなことでお金を稼げる」というのはメリットですが、「趣味を仕事にする大変さ」がデメリットとおっしゃっていました。
これからプロゲーマーやeスポーツの世界を目指す受講生が多いなか、トークは気になるプロゲーマーの生活への話がおよびます。
休みは週1〜2日、練習時間は1日12時間を超え、大会前は休みを削って練習しているそうです。
プロゲーマーとマネージャーの仕事内容は、スクリム(プロだけで行なう練習試合)、反省会、研究、動画研究、大会、配信、イベント出演、YouTube動画制作、ファンとのコミュニケーションだそうです。
Numb講師がプロゲーマーを辞めてマネージャーに転向したのは「ゲームをもっと普及させたい」という思いから。
大会の企画・運営をすることで、プロゲーマーに対しての認知度を高めたいという理由からです。
東京・大阪で計2回、100人以上のプレーヤーが集まるイベントを開いて成功。
そのなかでは失敗もあったそうですが、「みなさんも自慢できるもの、誇りができるものを作ってほしいんです。」とNumb講師。
その後、話題はプロゲーマーの業界に入るためのマインドや、求める人材像にも話がおよびました。
Numb講師は、FAV gamingのマネージャーとして雇ってもらうために、「プロゲーマーとしての経験や知識でサポートができる」と、自らアプローチしたそうです。
実際のゲームとそれをプレイする現場でのやりとりが収録されたYouTubeの映像を見ながら、プロゲーマーや裏方の理想の人物像をお話してくださいました。
ゲームはチームで行なうので、味方のコミュニケーションをとることが重要で、友達とプレイするときにも今から意識しておいたほうがよいそうです。
プロゲーマーになるためには「X(Twitter)」で発信することも大事だそう。
分析を書き込むことで、たとえ無名なゲーマーであっても、「こういう知識を持っているんだ」とわかってもらえるそうです。
最後にNinjaさんがコメントしているYouTubeの動画を引用。
Ninjaさんはプロゲーマーを経て、ストリーマーで生活していますが、勉強をおろそかにしなかったからこそ今があるそうです。
「まずは将来の安定を考えて、空いた時間でゲームに取り組んでほしい。」
Numb講師、Retloff講師が参加者に伝えたいことは、この言葉に集約されているようです。
Numb講師は、「これからみなさんと一緒にeスポーツ業界を盛り上げられる日が来るのを楽しみにしています。」と締めくくりました。
eスポーツ業界を目指して当スクールの入学を検討する皆さんにとって、ご自身の経歴や経験をお話していただきました。ありがとうございました!