バンタンのゲームアカデミーには留学生が在籍していますが、バンタンで学ぶ外国人の学生さんに学校生活や将来の夢などをインタビューしてみます。今回は2回目です。
中国・四川省の出身の李さんは、来日してすぐの昨年4月にバンタンに入学し、現在は2年生です。
小さい頃から4歳から日本のアニメに触れ、ドラマやバラエティも好きで、よく見ていたそうです。
そんな李さんにバンタンで学ぶ日常について尋ねてみました。
―バンタンに入学する前はどんなことをしていましたか。
ほんとうは2年早く日本へ留学するつもりでしたが、コロナのために遅れました。
その間は少しでも絵が上達すれば良いと思って練習をしたり、会社や個人から仕事を請けてキャラクターのデザインをしたりしていました。
コロナのために時間を無駄遣いしたくなかったからです。
―バンタンを選んだ理由はどんなことですか。
いくつかの専門学校の卒業生のポートフォリオを見る中で、描かれた作品の質の良さを見てバンタンを選びました。
またバンタンの学生は、自発的に勉強することへの意欲が他の学校に比べて「すごい」と思ったことも理由です。
先生が出す課題以外にも絵を描き、不十分だと思うことを練習していると感じたので…。
―日本のアニメにはどんな特徴を感じますか。
日本のアニメをたくさん観ているので好きなものは多いですが、特に日本のアニメが面白いと思うことは、現実でない幻想世界のものが多く、ある意味では「中二病」を感じます。
それは現実の生活から一旦離れて休んだり、もう一つの人生があったりするというイメージです。
4歳から日本のアニメなどを通して日本語を学び、大学生のときには日本語の塾に通いました。
授業は90%理解できますが、わからないことがあるときはクラスメイトに聞くと熱心に答えてくれます。
―バンタンではどんなことに力を入れていますか。
ふだんは課題に力を入れています。
バンタンは課題の量が多く、他の専門学校の友だちと話をすると、「そんなにたくさん課題があるの!?」と驚かれます。
その分やり遂げると「ここまでできるんだ」という満足感があります。
キャラクターデザインの授業は、入学のときの画力に応じてA~Cクラスまであり、今所属しているAクラスでは先生の要求が厳しいです。
ですが先生は責任感があって「ほんとうにあなたに知識を教えたい」という印象があり、質問に対しては喜んで回答してくれる先生が多いので、そこがバンタンの良いところです。
―これからバンタンに入学する留学生にアドバイスするとしたらどんなことですか?
日本語をしっかり勉強した後に来たほう方が良いと思います。
クラスの友だちは良い人ばかりですが、日本語がちゃんとできないと友だちになれないですし、コミュニケーションが重要だと思います。
絵も学校に入る前に自分で勉強したほうが良いです。
全部先生に頼ろうとか、そういった考えは良くないです。
入学したときには新入生向けに「学校は自転車なので、自分で踏まないとダメ」という話がありました。
自主的にやらないと、どこでも上手くいかないと思います。
―将来の目標とそのために頑張っていることを教えてください。
ふだんは1日8時間以上、パソコンに向かっています。
そのうち課題は6時間くらいかかります。
そのくらい時間をかけないと終わらないので……。課題は学校の自習室でもやりますし、家でもやっています。
絵はそれくらい書かないと上達しないです。
これからも画力を上げ続けて、卒業後はゲーム業界に就職したいです。
そして一番良くできた作品をバンタンの卒業生としてのポートフォリオに載せたいと思っています。