こんにちは!
バンタンゲームアカデミーです。
9月18日に2023年4月入学合格者向けイベントとして、特別講演会が行われました。
ゲストはゲームパブリッシャー、株式会社Yostarの三輪木大さん。
司会の斎藤ゆうすけ講師とのトークを交えながら、ゲーム業界の面白さや宣伝の裏側など貴重なお話が繰り広げられました。
2018年にYostarへマーケティング部長として入社し、現在は社長室にて会社全体のブランディングを担当する三輪木さん。
「アズールレーン」ほか人気作のプロモーションを手がけられています。
新卒ではPCハードウェアメーカーに就職したものの、かねてより憧れていたゲーム業界への夢を断ち切れず、27歳でオンラインゲーム運営会社に転職。Yostarはゲーム会社として4社目になるそうです。
冒頭ではゲーム業界の仕組みについての説明が行われました。
ゲーム会社には大きく分けて「パブリッシャー」と「デベロッパー」の2つがあります。
パブリッシャーとはゲームの企画や運営、宣伝、販売などを行う会社。
一方で、デベロッパーとはゲームの開発を専門とする会社です。
またゲーム業界は仕事の幅が広いのが特徴。プログラマーやイラストレーターといったクリエイティブ職だけでなく、ゲーム企画を立てるプロデューサー、クリエイターなどをまとめるディレクターといった職種もあります。
Yostarはパブリッシャーとなり、主にスマートフォン向けのアプリゲームを展開。日本国内では「アークナイツ」「ブルーアーカイブ」「ガーディアンテイルズ」「アズールレーン」「雀魂」の5タイトルを運営。ファン!という人も多いかもしれませんね。
ゲームの魅力を世に伝え、多くのユーザーを獲得するために重要な仕事が「マーケティング」です。
具体的には広告やCM、キャンペーン、プロモーションのプランニングといったものがあります。
リアルイベントの企画運営もマーケティングの重要な仕事の一つ。
Yostarでは声優さんをお呼びしてのトークイベント、VTuberやインフルエンサーとのコラボイベントなどを中心に行ってきたそう。
2019年にはアズールレーンの2周年イベントをベルサール秋葉原などで開催。なんと2日間で累計3万人以上が集まったとか!
コロナ禍になってからはイベントの多くをオンラインに移行。
アズールレーン3周年を記念した2020年の「25時間!ずっとアズレン生放送」は大反響を呼び、YouTubeのアーカイブ動画の累計視聴回数は120万回を突破!すごい人気ぶりです。
さらに浅田飴やヤマハ発動機、石川県伝統工芸「加賀友禅」、横須賀市をはじめ、企業や自治体とのコラボイベントも数多く実施してきました。
「好きなゲームやコンテンツが街やモノに出現するのは、ファンにとってとても楽しいこと。こんな感じで、ゲーム業界では“どう工夫したらお客さんが喜んでくれるか”を考えることが大事なんです」(三輪木さん)
最後には学生からの質問コーナーが行われました!
―Yostarに入社したいのですが、どのような人材が求められますか?
「技術職であればスキルも重要。ただ新卒ならば、やりたいことを明確に持っていることが肝心ですね。情熱とアイディアを持ち、会社の歯車ではなく、エンジンとして動ける方にお越しいただきたいと思います」
―ゲーム業界に入られて、大変だったことと残業時間について教えてください。
「イベントの準備は体力的に大変な時もあります。また、多くの時間を費やした作品や企画がリリースできない時はやはり残念。会社によって異なりますが、当社の残業は平均で月20〜30時間くらい。中にはしっかり定時で帰る人ももちろんいます」
―学生のうちにやっておくべきことはありますか?
「企画系の仕事を目指すならば、とにかくできるだけ多くのモノやコトを見ておくことが大事ですね。企画を考える上では引き出しの多さが勝負。知識やアイディアは武器になります。イベントや博物館に行ったり、たくさんの人から話を聞くことは将来必ず役に立つでしょう」
最後は貴重なメッセージが寄せられました。
「ゲーム業界はもちろん楽しいことばかりではなく、苦労も多い業界。でもそれだけやりがいがあり、だからこそ僕も今まで続けられています。新しいアイディアを持った若いみなさんが業界に入ってくれれば、より発展するはず。どんどんチャレンジしてほしいと思います!今後、どこかの現場で会えたらうれしいです」
三輪木さん、ありがとうございました!
新入生には、未来へ一歩踏み出す貴重な時間となったことでしょう。