こんにちは!
バンタンゲームアカデミーです。
9月11日(日)、ゲーム・アニメライター座談会が行われました。
ゲストはバンタンゲームアカデミー卒業生の3名。
現在、どんな仕事をしているのか?
ゲーム・アニメライターの魅力とは?
バンタン時代、どんなことを学んだのか?
みんなが知りたい疑問をたっぷりお話いただきました。
MCを務めるのは、ゲーム・アニメライター専攻の斎藤ゆうすけ講師。
「ファミ通PS」や「電撃オンライン」など様々なメディアや、放送作家としてテレビやラジオの制作にも携わる現役ライターの講師です。
まずはゲストの自己紹介からスタート。
2006年入学の二城利月さんは、美少女系ゲーム雑誌やWebで10年ほど編集を経験した後に独立。VTuber、アニメ、ゲーム、声優、車など幅広い分野でフリーライターとして活動する傍ら、2022年よりVTuber専門メディアUp-Station編集長を兼任されています。
2019年入学の井川夏月さんは2020年に4Gamer.netを運営するAetasへ入社。編集部スタッフとして執筆を経験後、現在は動画事業部で「マフィア梶田と中村悠一のわしゃがなTV」のサポートや、コンテンツの企画・制作を担当しています。
2016年入学の竹内白州さん。在学中にプロライターとしてデビューし、主にアニメイトタイムズやファミ通で記事を執筆。ポケモンを専門とし、ポケモンカードゲームのプレイヤー年鑑をはじめ、ポケモン公式コンテンツも手がけられています。
最初のトークテーマは「在学中の思い出」です。
二城さん
「原稿を書く授業ですね。あと審査会も大きな思い出。自分で言うのも何ですが、僕は最優秀賞を2回もらっていて。バンタンではかなり珍しいそうですね」
審査会とはバンタンゲームアカデミーで開催されるイベントで、作品をプロに評価してもらうコンテストのようなもの。1年に4回実施されています。
最優秀賞・優秀賞・敢闘賞とあり、最優秀賞を取った学生の作品は講師が責任を持ってメディアに紹介するほどのものだそうです。
二城さんが二回も最優秀賞を取れた理由については、何より自分が記事に取り上げたい作品についての愛があふれているということで、二城さんの作品は未だに審査会で素晴らしかった作品例として講師から名前が上がるほどです。
「審査会ではファン目線だけではなく、職業ライターの目線から記事が書けなくてはいけません。」と斎藤講師は審査する側の目線について言及します。
ゲーム・アニメライター専攻では、基本的に現場に出れないということはなく、在学中にライターのお仕事をすることになるため、特に趣味のブログなどとの差別化が重要です。
斎藤講師
「他に楽しかったエピソードとかあります?」
竹内さん
「マフィア梶田講師の授業ですね。初回、教室の一番前に座っていたんですが、大きいので、とにかく圧が凄かったです。しかし課題の添削はとても丁寧で、そのギャップに萌えました(笑)。また『ゲームの悪いところは誰でも書けるが、良いところを見出すのがプロの仕事』というメッセージも印象に残っています」
マフィア梶田講師は入学したての学生の拙い記事でも良いところを見つけ、それをクラスの全員分やっていたというエピソードがあり、ゲームの良いところを見つけてそれを文章で表現できるライターならではの指導だ、と竹内さんは感動したそうです。
斎藤講師
「バンタンは22年分の卒業生がいて、編集長になった人も多く、皆さん活躍されています。先輩後輩の距離が近いのも魅力だと言えますね。ちなみに、在学中に身に付けてよかった技術はありますか?」
二城さん
「ラフを書けるようになったことですね。紙にも対応できることで、仕事の幅が広がったと実感しています」
ラフとはライターが紙面を作る際の構成のことで、web媒体がメインとなりつつある今、紙面上のラフが書ける方は重宝されます。
ライターをやる上でできる仕事の幅は広いことは重要で、井川さんもバンタンの授業で習った動画・画像編集ソフトの使い方が、動画の構成や見出し、サムネイル作成など今の仕事にかなり生きてきていると語ります。
斎藤講師
「それでは、ゲームライターの魅力について熱く語ってください」
竹内さん
「自分の好きな分野に関われることですね。実際に僕はポケモンばっかりやっていますし(笑)また、それまで縁がなかったタイトルの仕事をしたこときっかけに、新たな世界を発見できるのも楽しみの一つです」
竹内さんは大学卒業後一般企業に就職しますが、自分のやりたいことと違い、就職に失敗してしまったという経験がありました。大学時代「好きなことを仕事にすると後悔するぞ」と言われたことを鵜呑みにし、あえて自分が好きなゲームの業界から離れていたようです。しかし現在はゲームライターの仕事をとても楽しんでいます。
ちなみに、好きな作品の仕事をもらうコツはその作品が好きだと言うことをアピールすることだそうです。
井川さんと二城さんは同じ観点で良さを語ります。
井川さん
「動画編集の立場からとなりますが、好きな声優さんと一緒に仕事をできることは夢のようです。ゲームだけでなく、声優さんも宣伝できることはモチベーションにつながります」
二城さん
「“推し”を推せることですね。言い方は悪いですが、推しを贔屓できるのがこの仕事ならでは。世の中にまだ出ていない情報を掘り起こせるのもやりがいです」
二城さんはVTuberの取材をする際に、普段の雑談配信で語っていること以外の裏側の話が聞けたりするのが楽しいと言います。VTuber本人は雑談配信で話すほどのことではないと思っていることでも、取材する側からするとかなり面白いエピソードもよくあるそうです。そして何より、このようにまだ世の中に出ていない情報を掘り起こすことにとてもやりがいを感じています。
斎藤講師
「バンタンの授業では、企画の書き方も学ぶので、自分がやりたい取材・企画が実現される可能性もありますね」
斎藤講師の実体験を踏まえながら、企画ができることの魅力について語っていただきました。
後の質問で動画に関わる井川さんも
「待っているだけでなく、自分から企画を立てて、取材できる人はやはり目立ちます。そんな人材が結果的に必要とされるのではないでしょうか」
と発言しています。
斎藤講師
「今後、どのような人材がゲーム・アニメライター業界に必要とされると思いますか?」
二城さんは編集長の目線から
「一言で言うと即戦力。ですが、原稿を書けるかどうかよりも、アンテナをしっかり張って、動けることの方が重要。動かないと情報は増えないので」
昔は就職後にライターの仕事について教わることが多かったようですが、今は初めからライターの仕事ができる方が求められています。
竹内さん
「自分が得意なものを確立して、周囲にアピールしている人ですね。得意分野を講師や先輩に知ってもらうこともポイントになってくるかと」
竹内さんの視点から見ると、世の中にまだまだライターは足りてないということでした。ライターとしてお仕事をもらう上で大事なことは原稿を締め切りを守って書き上げることで、バンタンの授業で基礎を学べばそれは実現できるそうです。
実際、斎藤講師も「バンタンにライターの求人はたくさん来ている」と言います。
終盤では、御三方から在校生へメッセージが寄せられました。
二城さん
「バンタンで勉強していれば仕事は確実にあります。また、同期と関係を築いておくことも大事です。仕事で困ったとき、いざ助けてくれるのは同期ですから」
井川さん
「バンタンに入学した今、業界に入るスタートラインに立っているのは事実。先輩が築いた太いパイプラインもあります。しっかり修行して、業界を盛り上げていきましょう」
竹内さん
「授業をきちんと頑張っていればデビューは保証されています。審査会で厳しい言葉をかけられても、心を折らさずに頑張ってください!」
二城さん、井川さん、竹内さん、本日はどうもありがとうございました!
皆さんの熱いお話が、在校生・これから入学される方の糧になったはずです。
当日の配信は現在アーカイブで配信中。
座談会の裏側の様子編はこちら!
配信設定から終了後の交流等の様子となっておりますので、ぜひチェックしてみてください\(^o^)/