こんにちは! バンタンゲームアカデミーです!
6/5(日)に、合格者向けの入学前授業、CREATIVE ZEROが行われました。今回レポートする科目は〈ゲームプログラム〉!
今回の記事はバンタンゲームアカデミーゲーム・アニメライター専攻の在学生に作成して頂きました!
先生は株式会社オレンジキューブなどでお仕事をされている赤坂玲音講師です!
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2005~2017年Microsoft Most Valuable Professional Visual Studio and
Development Technologies 受賞。『エンジニアのためのUnity実践リファレンス』(技術評論社)、『WECHNICAL MASTER はじめてのVisual C++2012』(秀和システム)など著書多数。
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今回はそんなCREATIVE ZEROの様子をくまなくお届けしていきます! ぜひ最後まで読んでいってください。
最初にプログラマーとは? というお話や実際に働くゲーム作りの現場について、そのあと今後のプログラマーやゲーム業界について生徒の皆さんから事前に取ったアンケートを介しながら、深いお話まで幅広く教えていただけました。
ゲーム業界全般についてプロの目線がとてもよくわかる講義でしたね!
また、後半では実際にプログラムも行います。今回の授業で使うのはUnity(ユニティ)というゲームエンジン。ゲームエンジンとは、簡単にいうと、ゲームを作るときに簡単な作業を代行してくれたり、作ったプログラムを、いろんなハードに対応する用変換してくれたりします。
ユニティを実際に使ってみる……その前に。赤坂先生は実際に現場とはどのようなものなのか、そしてプロのプログラマーから見たゲーム業界についてお話しくださいました。
今回は中でも興味深いお話をいくつかご紹介!
・ゲームは独りで作るんじゃない!
まず、赤坂講師は生徒の皆さんに取ったアンケート、「好きなゲームと、そのゲームの開発会社を教えてください。」を紹介。回答には有名タイトルと聞いたことのある会社が並んでいます。
赤坂講師は「あえて『開発会社』の定義を明確にしないで聞いたので、こういう回答になると思っていました。決して間違いではありませんが、これはよくある誤解ですね。」
そう言って『地球防衛軍5』という回答を紹介。開発会社は、実は3Dパブリッシャーは販売会社で、開発しているのはサンドロットという会社であることを説明。
「実はゲームというのは大きく二つの体制(役割)に別れて複数の会社が関わって制作されています。皆さんがよく聞くゲーム会社は、実はほとんどが販売会社という役割になります。販売会社のことをパブリッシャーといいます。」
筆者も知りませんでした! 販売にはビジネス管理や告知、様々な事業が必要となります。それを一社で行うのは大変です。そこで昨今のゲーム製作においては、ゲームを開発する会社と、販売を行う会社でわかれていることがほとんどだそうです。そして、その開発会社のことをデベロッパーと言うんだとか。
これからプログラマーになりたい皆さんは、「販売会社」だけではなく、「開発会社」にも注目するようにしてみましょう! と先生はお話してくださいました。ちなみに、TVアニメ『NEW GAME!!』という作品が(働いているのが全員若い女性ばかりという点以外は)ゲーム開発の実際の様子をよく表しているそうです。業界志望の方は一度ご覧になってみても良いのかも?
・今後の ゲーム業界について
プロのプログラマーである先生にとって、今後のゲーム業界はどのような発展をするのか、貴重なお話を聞かせていただきました。
まずは前項同様、生徒の皆さんのアンケートからご紹介です。
質問はこちら、「今後のゲーム業界に影響を与える技術は何だと思いますか?」
生徒の皆さんからは様々な意見が出てきています。筆者は知らないような技術名も見受けられました。さすが、未来のプログラマー達です。
なかでも先生が注目されたのは「アクセシビリティゲーミング」という回答。身体に障害などがあり、従来のコントローラーでは操作ができない方に向けたゲーム開発の事、だそうです。面白い解答だと先生も注目されていました。もともとゲーム向けの技術はではないそうなのですが、そういったゲーム以外の技術にも目を向けていくことが大事とお話くださいました。
先生が考える今後ゲーム業界に影響を与える技術についてもお話しくださいました。
一例として先生が提示されたのはクラウドゲーミング。イメージとしては最近新しくなったPlayStation Plus プレミアムのクラウドストリーミングのように、インターネット上のサーバーで実行されているゲームにつないでプレイできる技術です。これにより高価な専用ゲーム機なくても、場所や端末を問わずハイエンドなゲームをプレイができるようになるのでは……! と、期待が膨らみますね。
お話の最後に、先生はプログラマーになるにあたっての大事な心構えについて話してくださいました。
今回の授業で使うユニティは自宅でもユニティのホームページから簡単にダウンロードできます。授業を待つだけではなく、自分からどんどん技術を学ぶ事が大事だと話してくれました。
一日一時間でも自習をする等の、日常の中で常にプロを目指す姿勢を持ってほしいとお話ししていただきました。
後半では赤坂講師が実際に画面を示しながら、生徒の皆さんが実際にプログラミングに挑戦します! なんだか難しそうですが、サポートスタッフとしてお手伝いする在校生や、先生の分かりやすい解説で、皆さん集中して取り組んでいましたよ!
最初に、ユニティの画面上に、キャラクターの代わりとなるボールを出現させました。このときプログラムといえばこういうの、とイメージするようなプログラムコードを使っていました。難しそうですが、先生のわかりやすい指導と、サポートで入ってくれている在校生のアシストで、皆さん順調にプログラムを進めています。
その後、プログラムは順調に進み、操作に従ってボールが土台の上を転がるゲームが出来上がりました。なんだかこれだけでも面白そうです。
授業後、生徒の皆さんに感想を聞いてみました。
「高校の授業でユニティを使ってゲームを作っているんですが、ちょうどわからなくて悩んでいたところを今日の授業で教えてもらえたので、とても面白かったです。あと、業界については、事前授業等でデベロッパーとパブリッシャー等の違いについては教えてもらっていたのですが、今回の授業で更に役割等についても教えていただけたので、とても面白かったです。」
高校で既にプログラミングを勉強されている生徒さん。勉強熱心で大変すばらしいですね! 今回参加された生徒のみなさんのゲームを、早くプレイしてみたいです。
未来のプログラマーの皆さん、全員熱心に授業を受けていて、きっと楽しいゲームを作ってくれるんだろうなと感じた、そんな一日でした。