こんにちは!バンタンゲームアカデミーです!
先日、授業でTGS(東京ゲームショー)出展に向けた学生の作品コンペを行いました。TGSとはコンピュータエンターテインメント協会が主催する日本最大級のゲーム展示会。企業のプレスやインフルエンサー向けの出展もあり、学生にとっては自分の作ったゲームがプロの目に触れる大きなチャンスです。
コンペでは、東京校、大阪校、名古屋校がオンラインで繋ぎ、製作したゲームを発表。アイデアやクオリティ、制作進行状況やプレゼン力を審査して、出展する作品を決定します。
東京校の作品は、授業の課題で作ったものや趣味で制作したものなど合計6点。どんな作品がエントリーしているのか、早速見てみましょう!
プロ意識を持って取り組んだアクションゲーム
トップバッターは、アクションゲームに取り組んだ「Rプロジェクト」。
発表した「Never Ends Act」は、主人公である王女の武器を選び、モンスターと戦うウェーブ型のエンドレスゲーム。プランナー、アートディレクターなど、プロの現場に近い体制を作り、クオリティの高いセルルック3Dゲームに仕上げました。
リーダーの龍川さんは、「もともとは僕ひとりで作っていたゲームでしたが、アクションにこだわりすぎてシステム面だけが肥大化してくると、プレイする人がどうしてもおざなりになってしまう。そこでチーム体制での制作に切り替え、メンバーで目指す方向を統一してアクションへのこだわりは担保しつつ、一般販売できるクオリティに調整していきました」とコメント。
アートを監修した阿部さんは、「私たちは学生が作った作品ではなく、プロのチームとして作ったと言える作品を目指しています」と力強くアピールしました。
「好き」を追求した、オンライン型マルチ対戦ゲーム
ゲーム企画からキャラクターデザインからモデリング、プログラミング、効果、システム構築など、ゲーム制作におけるすべての工程を一人で行っているのが、3年の井上さんが制作する「GorillaVs」。屁で空を飛ぶゴリラを操作し、対戦相手を攻撃するユニークなゲームです。
「制作のきっかけは、僕自身、ゴリラが大好きだったこと。ジャンプの上がり方やアクション、効果音など、自分がプレイしていて気持ちいいと思える動きにこだわって作りました。もし出展作品に選ばれたら、より気持ちよく操作できるアーケードコントローラーで展示したいですね。ゴリラのビジュアルも相まって、目を引く作品になると思っています!」と 井上さん。出展への意欲を見せてくれます。
発想力とストーリーで勝負する、謎解き型VRゲーム
「VS20」が発表したのは、SFモノの謎解き型VRゲーム「spaceship ENIGMA」。故障した宇宙船に閉じ込められた主人公が相棒のロボットと二人三脚で宇宙船の謎を解き、脱出を目指すというストーリーです。謎解きでは「物を持つ」「しゃがむ」「押す」など、VRと相性の良い直感的な操作と取り入れることで、ストーリーへの没入感を意識。主人公の相棒であるAIロボットが主人公の謎解きを助けるという独自性がストーリーの肝です。
VRゲームに挑戦したことについてリーダーの里道さんは、「『VR』って、一般的にはまだ世の中に知られていないんです。ストーリーが面白いゲームが登場すれば『VR』に興味を持ってくれる人が増えるのではと考えて、これまでにない二人三脚の謎解きという企画で進めました。TGSに出展できたら、僕らのゲームを体験した人に『VRってすげえ!』って言わせたいですね」とコメントしました。
意欲的な作品が続々登場!
発表はこのほか、VRでテーブルクロス引きを体験できる「Pull-Pull-Cloth」(VST20)
ゴキブリと人間の戦いをそれぞれの視点でプレイできるオンラインゲーム「ゴキブリVSニンゲン」(島田さん)
操作できるタワーディフェンスゲーム「cross story」(たこ焼きそば
)といった、バラエティに富んだ作品が発表されました。
TGSへの出展作品は、プレゼン内容を審議して翌週以降に発表予定。アイデアとクオリティを突き詰めた意欲的な作品がそろったプレゼンとなりました。出展のチャンスを掴むチームも掴めなかったチームも、この経験を生かして次のステップへと飛躍してください!