【東京校】学年優秀者が企業様へプレゼンテーション!オンライン配信にて行われた「ヒーローズセレクション」舞台裏をレポート!
先日行われた審査会の結果に基づいて作品選定を行いました。その中でも、特に優秀な作品を制作した学生が集うのが「ヒーローズセレクション」です。
ヒーローズセレクションは各専攻に分かれて2日間に渡り実施しました。
今回は、その内のデザイナー向けの会をご紹介します。
学生たちは、You Tubeのライブ配信にて、多数の企業へ自身の作品プレゼンテーションを行いました。
今回は、「ヒーローズセレクション」生配信の様子&舞台裏等を全発表者の中から数名をピックアップしてレポートします。
収録は、バンタンゲームアカデミー東京校舎にて行われました。
学生たちは、全員リクルートスーツを着てビシッとキメています。自分の順番を待つ間、大きく深呼吸したり、胸をおさえたり、落ち着かない様子で待機します。
このヒーローズセレクションに向けて、学生達はプレゼンテーションの講義を受け、練習を重ねて挑んでくれています
<高等部キャラクターデザイン専攻 水澤 日和さん>
「サイバーパンクからイメージした立ち絵を紹介させていただきます。感情を持ってしまったアンドロイドと人間の戦争の物語です。続いては、アイドルカードゲームのSSRカードを想定したイラストです。このイラストを見て、ゲームをプレイしたいと思ってもらえるようにアイドルのキラキラした様子を表現しました」と、しっかり発表。配信を終えて、ホッとした表情を浮かべる水澤さん。
――― 企業様にプレゼンテーションするのは?
「初めてです。專門部学生さんも多く、緊張しました」
――― 就職活動に役立ちそうですか?
「とても役立つと思います。面接と同じで、プレゼンテーションも場数を踏んだほうが上達すると思うので、とても良い機会をいただきました」
<キャラクターデザイン総合 阿部 風音さん>
「キャラクターデザインを中心に、背景やコンセプトアート、アイテムデザインを学んでおります。Live2DやUIデザインにも興味があり、そちらは独学で勉強を進めています」と、しっかり自己アピール。刑事バディ育成ゲーム『BUDDY SYSTEM』企画案を紹介しました。
――― どのような気持ちでのぞみましたか?
「事前に審査会があり、賞をいただくことができました。ヒーローズセレクションには、ゲームアカデミー東京校の代表としてプレゼンの機会をいただいているので、恥ずかしくないような言葉遣いにも注意しました」
――― プレゼンテーションで意識したことは。
「誰に、何を伝えるか。メッセージ性があるかどうかを重視しました」
――― 終えてみていかがですか。
「肩の荷が下りました。リアルタイムで審査員からの評価が受け取れないのはやや残念ですが、達成感があります」
<キャラクターデザイン総合 藤井 弘喜さん>
「紹介する企画は、アラスカや北極の北国が舞台で、動物の守護霊と暮らすファンタジーです。守護精霊は、人や動物に憑依し力を貸すという設定で描きました」
シロクマやペンギンに憑依した守護精霊、イヌイットやエスキモーを着想源にしたアイテムデザインを紹介しました。
――― プレゼンテーションの手応えはいかがですか。
「ヒーローズセレクションは、昨年度は行っていなかったと聞きます。自分の作品を紹介できる絶好の機会です。学内審査会では、講師の方々を目の前に発表するため緊張しますが、今日はカメラに向かって話すのでそこまで緊張しませんでした」
――― 今後、どのような作品を描いていきたいですか?
「講師に“商業性が足りない”と指摘されたので、豪華なSSRカードを想定して描きたいです。自己満足のイラストではなく、いかに人に欲しいと思ってもらえるかを追求していくつもりです」と抱負を語りました。
<イラストレーター専攻 新舟 真由美さん>
「美術学校の日本画専攻に通っておりました。いちど社会に出て、キャラクターデザインの仕事がしたいと思い、バンタンゲームアカデミーに入学しました。ゲーム企画の説明をさせていただきます。こちらの舞台設定は、フランス革命時のドロドロした世界観を表現しました。主人公は、ジャンヌ・ダルクです」
ジャンヌ・ダルクはドロドロとした世界観に映えるよう白黒を選択。「青を好んだ」というマリー・アントワネットの衣装や帽子は水色をふんだんに使用。「もしも機会がありましたら、お話をさせていたただきたいと思います」としっかりアピールしました。
――― プレゼンの手応えは?
「始まるまでは、胃がムカムカしていました。4分という時間は、意外とあっという間。時間をかけて作った作品なので魅力を伝えられたと思います。練習を1回、リハーサルを1回しています。講師陣からプレゼンへのフィードバックを事前にいただけたのも良かったです」
<ゲームグラフィック総合 渡邊 高弘さん>
「Z brushで、切り立った山脈に生息するドラゴンを作りました。鋭い爪を持たせることで、不安定な足場でもバランスが取れるようにしました。体のウロコとシルエットにこだわっています。ウロコは一つひとつ丁寧に取りこむことで生き物としての説得力を出しています。自分自身のスキルアップも兼ねているのでいい勉強になりました」と、落ち着いた様子でプレゼン。
――― どのような気持ちでのぞみましたか。
「ヒーローズセレクションに選んでいただいたので、選んでくださった講師に対しての尊敬がいちばんです。僕の場合は、人さまに見せられるものを出したいという想いが強く、自分を売り込むのは二の次です」
――― 他の学生の作品を見て、いかがですか?
「自分とは違うジャンルの作品ですが、どれも素晴らしく刺激を受けています」
<ゲームグラフィッカー専攻 岩澤 静香さん>
「入学前、小さなゲーム会社に勤めておりプログラミング言語にも精通しております」と自己紹介。また、使用できるツールを一覧で紹介するというアイデアも秀逸。
「自分で考えた『Stardust Maiden-追憶の星乙女-』を紹介させていただきます。ターゲットは、20代~30代後半で、どこか懐かしさを感じるファンタジーRPGです。次に、キャラクターを紹介します。『ヘスティア』は、主人公の育ての親です」尾てい骨(こつ)から生えた尻尾や作りこんだ猫耳など360℃、どこから見ても違和感がないモデリングに仕上がりました。
――― 堂々としたプレゼンでしたね!今回の経験は就活にも活かされそうですか?
「そう思います。今、企業説明会にも参加しているのですが、オンラインで行われることも多いです。また、面接もオンラインでの実施が多いので、トーク力を磨くチャンスだと思います」
――― 工夫した点は?
「企業の方々にしっかりとアピールすること。好きな作品を紹介できたので、手応えを感じています」
<ゲームグラフィッカー専攻 後藤 めぐみさん>
「キャラクターを一体モデリングさせていただきました。Virtual YouTuberの女の子『エイリー』です。個人的に、3万から5万ポリゴンに抑えるという課題を設けています」
表情差分や骨入れなど、こだわった点もしっかりと解説しました。
――― ゲームアカデミー高等部から、全日制に進学されたんですね。
「はい。ゲームアカデミー高等部は就職に強い高校なので、卒業したらすぐに就職しなきゃ、と焦りのような気持ちがありました。でも、全日に進学することを選び、技術力を高められていることが実感できているので、進学して良かったと思います。もっと時間をかけて技術を磨いていってもいい、と今は思っています」
――― 将来の目標は?
「V tuberに、モデラ―として関りたいです。V tuberは1万人いるともいわれていて、生身の人間と2次元、3次元が融合しているところが好き。V tuber同士が絡んだり、魅力的なコンテンツが多いので、まだまだ発展する分野だと思います」と、目を輝かせながら話してくれました。
そして、ヒーローズセレクションの大トリを飾るのは……
<CG・アニメーター専攻 亀山 陽平さん>
「よろしくお願いします。本日は1年次に作ったフル3D『リトル・バンディット』を紹介します。使用しているソフトは3DSMAXです。テクスチャーの制作は、Photoshop、CLIP STUDIO PAINTです。デザインからアニメーションまですべて一人で行っていて、制作期間は5か月弱です。19世紀のイギリスがモデルです。希望職種は3Dアニメーターなので、しっかりと動くアニメーションを目標にしました。少年も警察もローポリで仕上げています。少年の造形でこだわったのは鼻です。ディテールにこだわりすぎると気持ちが悪くなってしまうので、シンプルになるように創作しております」
視聴者からは「めっちゃきれい」「この造形でローポリはすごすぎる」と称賛のコメントが多数寄せられました!
――― プレゼンはいかがでしたか。
「限られた時間内で伝えることが大変でした。企業の方々は、学生作品にそこまで興味を持っていないものだと思います。その前提に立って、作品に興味を持ってもらえるように工夫しました」
――― 具体的には?
「スライドに文字を入れすぎないこと。読みにくいと思うので」
――― どのようなキャリアを思い描いていますか。
「白組さんなど、フル3Dで作品を制作している企業に就職したいです」と話します。
「ヒーローズセレクション」というゲームアカデミーのBEST OF BESTに選ばれたことへの誇りを大切にして、今後の就職活動やクリエイター活動に活かしていってください!
【視聴はコチラから】
https://www.youtube.com/watch?v=JNniidF_NKQ