こんにちは!
バンタンゲームアカデミー大阪校です!
バンタンゲームアカデミー大阪校の大人気イベント、「アートライブ」が7月20日にオンラインで開催されました!
毎回、現役で活躍中のクリエイターを迎え、その技術や手法をリアルタイムで学習できると評判のアートライブ。
今回はバンタンの講師も務めている福嶋瞬カルロス先生を迎え、デジタル彫刻ソフトウェア「ZBrush」を使用した3Dドラゴンの制作過程をライブペインティング形式で行いました。
「今回はZBrushというソフトを使用し、球体からドラゴンを作っていきます。ZBrushはいわば粘土のようなもので、自由自在に形を作れます。修正も簡単なので、3Dの成果物を作るにはオススメのソフトです。」と福嶋先生。
早速、球体からどんどん顔の形ができあがっていきます。
福嶋先生によると、クリーチャーを作るときに一番大切なことは「資料観察」なんだそう。
福嶋先生「今回のドラゴンは、顔つきはヤモリなどの爬虫類やワニ、体つきや腕はコウモリ、足はライオンをイメージしました。なぜそのような顔つきをしているのか、なぜ足がそこから出ているのかといった生物学的な正しさが自分で説明できないと、リアルじゃないと思うんです。初めて作る場合は、モデルをとにかく観察しましょう。」
体が出来上がったら表面のウロコを作る過程へと移ります。
"ウロコ"は、クリーチャーをよりリアルに見せるためにとても重要な部分とのこと。
福嶋先生は資料を見ながら特徴をつかみ、ツノや突起の周辺にあるウロコは大きめにして、体の末端にかけて小さくさせていきます。
最後は、表面をSubstance Painterというツールで着色していきます。
福嶋先生は今回、ワニを参考に色付けされていました。着色も資料を見ることが大切です。
以上の過程を経て完成したリアルなドラゴンには参加者の皆さんも圧倒されていました!
イベント中はチャット機能を利用し、参加者の皆さんからの質問に対してわかりやすく解説やアドバイスをする福嶋先生。
参加者さん「初心者が3D成果物を作るには何から始めたらいいですか?」
福嶋先生「まずは実在する動物から始めましょう。私が担当しているクラスの課題ではサイやカバなどを題材にすることが多いです。これらの動物は毛がないため、比較的取り組みやすいと思います。実際の写真を見て、骨格やウロコ、顔つきなどをしっかりと観察しましょう。ドラゴンや恐竜などは実在する動物たちの要素を取り入れた応用編ですね。」
参加者さん「バンタンに入学する前に習得すべきスキルやソフトなどはありますか?」
福嶋先生「3Dをやりたいのであれば、絵はたくさん描いた方が良いですね。観察力を磨くと細かい部分を忠実に再現できるようになると思います。今回使用したZBrushはかなり高額ですし、必ずしも使用する必要はないと思います。無料版もあるので、可能な範囲内で使用してみることをおすすめします。ちなみに、バンタンに入学すれば3DCGソフトのMayaを使えますよ!」
プロのクリエイターによる作品づくりの過程を生で見ることができる、貴重な機会となった今回のアートライブ。
参加者の皆さんからは様々な質問が飛び、福嶋先生の技術に魅了されていました!
今回はありがとうございました!