バンタングループでは、クリエイティブな土台を育てるためのコンサルティング事業を運営する株式会社ミミクリデザイン監修のもと、
新しい価値を生み出すための思考プロセスを学ぶ「創造性ワークショップII」を実施しました!
アイデア発想の思考プロセスを学んだ上で、自分だからこそ出せるアイデアを企業へ提案することを目標に、
講師としてミミクリデザインの小田裕和様、提案先企業として株式会社スマイルズ様に今回ご協力いただきました。
全く違う分野について学ぶ学生達が集まり、ワークショップでの交流を通していつもとは違う思考を学ぶ機会となりました。
講習は4回に渡って行われ、スマイルズの事業ミッションである「世の中の体温を上げる」をテーマとしたアイデアを考案。
世の中や身の回りに対して、自分たちなりの「問い」からアイデアを考えるワークショップでした。
今回は、ワークショップの集大成として株式会社スマイルズの方々に向けてアイデアプレゼンテーションの様子をレポート!
審査員として、株式会社スマイルズ取締役 野崎 亙様、クリエイティブ本部 吉田 剛成様のおふたりが参加してくださいました。
それぞれのアイデアが、自分自身の体験や大切にしている価値観をベースに「自分ごと」として考えられているため、プレゼンテーションにも力が入ります。
プレゼンテーションは、皆で笑いあいながら、和やかな雰囲気で進んでいきました。
レコールバンタン グランパティシエコースの多田さんは、日常的にラグジュアリーな体験を実現するための、スイーツ宅配サービスを提案しました。
プレゼン開始前に、自作のティラミスを振舞いつつ、宅配時にスイーツが崩れてしまわないように考案して自作した、
緩衝の仕組みを取り入れたケースを提示したりと、実物を用意することでより説得力のあるプレゼンを披露してくれました。
全員の創意工夫に満ちたアイデアとプレゼンが披露されたあとは、
生徒たち自身の投票によって優秀作品を決める「グッドアイデア賞」と、吉田様、野崎様が選出する「スマイルズ賞」の授賞式が行われました。
グッドアイデア賞には、神里さん、増田さん、鈴木さんの3人が選ばれました。
それぞれのアイデアの斬新さもさることながら、プレゼンテーションの技術に注目した生徒が多かったようです。
増田さんのアイデアは、吉田様のスマイルズ賞にも選ばれました!
増田さんは、褒められることが活力になることを自身の体験から感じ、お互いに褒めあうことで、生活や仕事への活力を生み出すカフェ空間についてプレゼンしました。
コースターやカードにメッセージを残すことで、それが他の誰かの元に届き、自分には他の誰かからのメッセージが届くという、
知らない人同士が店を介してやり取りする形を提案。
褒められるだけでなく、自分も誰かを褒めるという、一方的ではない癒しの形が、スマイルズ様からの共感と興味を得たようです。
野崎様のスマイルズ賞には、ゲームプログラム総合コースの木島さんが選ばれました。
木島さんは、通勤ラッシュ時に、あれだけの人が集まっているにも関わらず、車内が静まり返っていることに着目しました。
この静かな空間であれば、むしろ音を使って楽しませることができるのではないかと提案し、
通勤ラッシュという苦しい時間を楽しくできれば、世の中の体温を上げることにつながるとアピールしました。
この、自ら体験した一次情報(解釈されてないありのままの情報)を活かした具体的なアイデアに、スマイルズ様より賞賛いただきました。
専門分野の垣根を超えた「創造性ワークショップII」はこのプレゼンテーションを持って終了し、
スマイルズ賞をとった学生に、今回のワークショップの感想を聞いてみました。
──実際に企業に向けてプレゼンをしてみてどうでしたか。
木島:自分の企画したものを評価していただけるのはすごく嬉しいです。
増田:今まで学んだものを発表してみたことで、しっかり社会に通じたんだなという達成感がありました。
──今日のプレゼンは満足いく内容でしたか。
木島:いやー、微妙だな(笑)。
増田:持ち時間がちょっと短かったからね。
木島:要点だけ詰め込んじゃったので、もう少し深く掘り下げたかったかなーというのもありますが、
3分という時間の中で伝えるべきことはしっかり伝えられたと思ってます。そのおかげで受賞できたわけですし。
増田:そうだね。自分もプレゼンの資料を直している段階ではまとまっていませんでした。
ですが、先生に話す内容を地図状にしてまとめるといいと教えてもらってから、伝えなくてはいけない部分がはっきりとわかって、無駄のないプレゼンができました。
──全5回のワークショップで印象的だったことや、学んだことは何ですか。
増田:社会で求められるのはアイディアの出し方であるというところですね。
今まで自分が持っていたアイデアの出し方というのが一気に崩れて、新しく一皮むけたという感じで、
アイデアはどういう風に生み出せば社会に評価されるのかがわかりました。
木島:一次情報に注目してみるというのが重要だったと自分は思います。
今回評価してもらえたのは、満員電車で人がいっぱいるにも関わらず音が無いことに疑問を感じた点だったので、
そういう一次情報にはこれからも目を向けていこうかなと思います。
──もう1回こんなワークショップをやれるとしたら?
木島:やりますね。
増田:やります!
木島:また違ったことを一次情報として見て、色々な発見ができると思います。
増田:今回賞をとったものとは全く別の一次情報を参考にして、自分のアイデアをバージョンアップさせて、もっと素晴らしいアイデアを世に出していきたいです。